つづき 12月3日

さゆにもおでこペタしたかな。

ケージはいってくれたから、急いで病院に向かった。

後ろの席で、さゆがしゃがんで横についていてくれた。

病院はきらいだから、小さいけどにゃーにゃーって鳴いてた。

ローソンくらいまで来て鳴かなかったから、

さゆに生きてる？！って聞いた。

覗いてみると横倒れに寝てて意識はハッキリしてた。

風邪かな。風邪だと思うけど、急にどうこうなるとかでは無いと思うよ。

私は東部公園あたりでその会話をして、ほんとに風邪の悪化だと思ってた。

すぐは逝かないって。

病院に着いて、さゆにファイルを持ってもらって、先生がどんな感じですか？って声をかけてくださった。

ぐたーっとしてます。としか言えなかった。

この時もまだ、すぐ死ぬと思ってなかった。

私死ぬギリギリまで死ぬと思わなかった。

病院着いて、台に乗せたら1.6キロ。

またら200g痩せてた。

体温測りますねって言われて、

測ったらたぶん32度くらい。

あれ？そんなはずないなぁって先生が言った。

もう一度測り直しますって。

でもやっぱり、平均より4度も低い。

ヒーターと湯たんぽを用意して点滴をしましょうねって、先生も死ぬと思ってなかった。

脱水もあるので腎臓もふくめ検査するっていつも通りいうので、採血することになった。

これをしなければよかった。

１個だけ後悔。

ごめんねにゃあ。

怖かったね。痛かったよね。怖かったよね。

ごめんね。

血管が細くなりすぎて採血出来ず、2回くらいやり直して首でとれた。

そして、結果が出るまでお待ちくださいって、ヒーター敷いて寝かせてくれて、タオルをかけてくれて、湯たんぽも作って入れてくれた。

首が下がっていたからケージのタオルで枕にしてあげた。

エリザベス外したいよーって暴れるから、外しちゃった。

暖かくて気持ちいねぇって、さゆと撫でながら声かけてた。

おふとんの中あったかいね。湯たんぽぷにぷにだね。

体、あったまってきた！って。

ここからはやかった。

にゃあが、口をパクパクしてる。

前足の動きが変。

目が、どこも見てない。

私は顔の前に移動して、にゃあ！って声かけた。

撫でていた体がみるみる硬くなっていく。

さゆ、先生に言って！

もう、わかった。にゃあは今、死ぬ。

さゆは走って行ってくれた。

そして2人でまたお腹のあたりに手を置いた。

にゃあこ！

理解出来ないさゆに言った。

さゆ！にゃあ死ぬよ！ちゃんとお顔見て！

そしてにゃあは動かなくなった。

死んだ。

急いできてくれた先生に、

もう、死んだと思います。体も硬直して。もう。

心臓をさわって、

ほんとだ。心臓、止まってますね。

蘇生しますか？

私は断った。

かわいそうですよね。普通はどうされるんでしょう。もうかわいそうだから、大丈夫です。

ありがとうございました。

これで、終わった。

にゃあは、死んだ。

ごめんね。余計なことしてごめんね。

あまりにいつもと変わらない1日だったから、こんな事になると思わなかったんだよ、にゃあ。

ママのこと許してね。

びっくりして、血圧一気に上がって、あったかくなってもう何するのよ、疲れたなぁって、逝っちゃったんだよね。

ギリギリのとこで力使わせちゃってごめん。

ごめんねにゃあこ。