思い
私はにゃあが死んだ日のことを忘れたくない。
にゃあを拾った日のことも、
狭いマンションで過ごしたことも、
紐つけて抱っこで買い物行ったことも、
ビデオ屋に入れてもらってたことも、
隣のベランダに行っちゃって帰ってこなかった日も、
ベランダの手すりにのってハラハラしたことも。
子供のことでにゃあと離れ離れになる危機があったことも。
親よりも産まれてくる赤ちゃんよりもにゃあと居たいってわがまま言ったことも。
2人で引越し先探したことも。
アパートの2人暮らしで、冷蔵庫のダンボールにふたりで入ったことも。
そのでかいダンボールでトイレ囲んでたことも。
雷やピンポンが怖くて、ベッドの下に逃げてたことも。
いつでも玄関ドアのギリギリ前まで来てくれてたことも。
3月11日、巨大な地震の時、ママ銀行行くとこだったんだよね。
ギリギリの時間でさ。
行かなくてよかった。コートまで着ていくとこだったね。
あの時はテレビがキッチン側。
とっさに、にゃあこ抱っこしてテレビ押さえたね。
いや、抱っこじゃ信用出来ない!って体ひねってベッドの下に入っていったね。笑
みんな車で逃げて行って、車がないまま達どうする?ってにゃあがいてくれて心強かったな。
あの時のキャリー、昨日最後に入ったやつずっと使ってたね。
東京からの移動もよく頑張ったねいつも。
固いキャリーの中でさ、地震の日。
荷物取りに行くのに、お外でお利口に待っててくれたね。
寒かったね、あの日。
パパの車の中で一晩過ごしたね。
紐つけてたけど、よく逃げずにあんな狭い中いたね。
電気くるまで3日かかってさ、
にゃあがトイレとごはんできないと嫌だから、
次の日日が出たらぶっ壊れたアパートに帰ったよね。
日が短くてさ、夕方5時には真っ暗で、次の朝まで電気もなくて、携帯の充電ももうなくて。
それでもにゃあとおうちでいつも通り過ごしたかったよ。
真っ暗な中なにしてたんだろうねうちら。
よく生きててくれたね。